コロナ前の去年あたりから親指の付け根部分に突起が出てきた。抑えても痛くはないが「なんだろう?」と思い、この界隈ではちょっと変わった人格及び治療で有名なK整形外科へ行ってみた。先生は爪で患部を抑えたりしただけでこう言った
「放っとこう!」
ぼくはそれ以来約1年ほど放っておいた。
突起したコブは形を変え三角型からドーム型になった。それほど生活に支障はないが下記のような動作をする際はギクリと痛みが走る。
園1.栓抜き
園2.水道ホースの先を親指で抑える
園3.右手でスクリューボトルなどを開ける
園4.タオルやぞうきんを絞る
園5.自転車のギアチェンジ(グリップ式)
園5.三味線を弾いた後(撥を使ったあと)
一時より酷くはなってはいないが違和感は変わらないので意を決してH整形外科へ向かった。
今度は自分より若い先生にこれまでの経過を説明しレントゲン撮影をして頂いた、すると母指付け根の軟骨部分に損傷が見られ「簡単に言うと右手親指の使い過ぎ」と診断された。使い過ぎ…思い当たることは多々ある。職業病か?
ネット検索した結果「母指CM関節症(CM:carpometacarpal=手根中手骨)」であることが解った。
今後は栓抜きは左手で行い右親指を労りながら仕事をするように心がけようと思う所存であります。で、先ほどテーピングデビューしマスター。(画像参照)
そういえば昔、マラソン選手は関節を損傷しやすくそれを補うためにコラーゲン(ゼラチン質)を多めに補給すると聞いたことがある。あの細くてかわいい女性マラソン選手は1度に豚足を1キロほど食べていると聞かされ驚いたことがあるが自分も真似してしてみるか?とか現在ちょっと考えたりしている。
コラーゲンか、にこごりやら軟骨系は幸い好物で良かったな、おお!明日は鮟鱇鍋にすっか⁈などと呑気に考えながら師走を迎えるマスターでありますたー
お後がよろしいようで…. 。
何故十郎梅に拘るか?
それは食べる人が食べてみれば解ると思うのだが、他の梅に比べて独特なフルーティな香りで皮が薄くて柔らかく繊維がきめ細かくねっとりと舌触りも良い、種も比較的小さめで果肉部が多くアクが少ない(南高などの品種はアク抜きが必要)という正に漬け物用の品種というのがこの十郎なのだ。
東京都内の八百屋は梅のことなど教えてくれないというか多分知らずに売っている八百屋が多い。前述した様に紀州で有名な南高はアク抜きが必要であり梅ジュースにも梅干しにも向くが、この辺りで売られている殆どの梅の品種は上州産の白加賀という梅で皮は厚く果肉は硬く種は比較的大きくアク抜きが必要で主に梅ジュース用である。自分も最初はこの白加賀で梅干しにしていたのだが、十郎梅干しが貴婦人の唇とするならば白加賀梅干しは野暮ったいおばさまの様だった‥ という印象が残っている。
一昨年前のこと滋賀県の知人を訪ねたのだが琵琶湖付近の道の駅で塩を吹いた梅干しが売られていたので購入し味見してみて驚いた。この福井産の梅干しが十郎梅によく似ていたのだ! 道の駅に戻って売り子のおばさまに聞いてみるも梅の種類までは判明せずだったが「いつか日本中の梅の梅干しやってくってみたい!」と眠っていた野望がこの時芽生えたのだった。
潮吹き梅干し
ちょいとエッチなニュアンスではあるが琵琶湖の道の駅で見つけた塩吹き梅干し、これは今時の軟弱な健康志向減塩仕込みの梅干しではこうはならない。梅の重量の18%から20%で漬けた梅干しじゃないとこうやって天日干し後の梅の表面に塩は吹かない。小田原の大雄山駅前売られていた梅干しもそうだったし自分が仕込んでいる梅干しもこの潮吹き梅干しに仕上がる。
この潮吹き梅干し、ただやたらに塩を増やして仕込めば良いというのではなく、大事なのは漬け物用の品種の梅を選ぶ事である。今年メルカリで福井梅を見つけて5キロ程購入した。品種は紅映(べにさし)でやや小ぶりなサイズだったが塩分20%で男らしく漬けてみた。
さてさて琵琶湖の道の駅で売っていた品種と同じかどうかは干して見てのお楽しみであります。
<つづく>
梅干し用の梅「十郎」と出会う切っ掛けはしばしば来店する女性客との話しによるもの。彼女はいつもどこかで一杯ひっかけて来た感じで来店し決まって日本酒を2合ないし3合呑んでヘロヘロで帰って行くのだが、ある日たわいも無い話の一部に知人が漬けている梅干しの話がありその梅が「小田原の十郎」という種類の梅と言うではないか。僕はその時思わずピンときてメモを残し翌日「十郎梅」について調査してみた。すると小田原原産のこの梅は東京では入手できず購入先の最寄りは横浜ということが判ったのだがかなり期間が限定的であった為、本場小田原は西湘JAかながわ成田総合選果場まで足を運ぶことにした。選果場までのアクセスは小田急線で新松田若くは小田原からバスで30分という場所であるがなんせバスの本数がかなり限定的でありかなり綿密に乗り継ぎ作戦を練る必要があった。しかも20Kgの梅をカートに乗せての移動は都会暮らしにはいささかアドベンチャーであろう、いやいや確かにアドベンチャーであった。
選果場から帰りのバス停の乗り場が2つあり不親切な時刻表の表示でどちらか判らず昔テレビ番組のウルトラクイズ⭕️❌じゃあるまいしとヤマ張ったものの信じられないと口を開けた私の目の前を無惨にもバスが通り過ぎた日、毎年毎年バスもう面倒や待ってられんとタクシーで行って帰りもタクシー使って行きも帰りも同じ運転手さんだった日、やけくそでヒッチハイクも叶わず新松田までカート引きずり歩いたあの日、梅をヤマト便で送りよーし今年は身軽やと知人が経営する鴨宮のキラキラ食堂で大いに飲み調子に乗って富士宮の麺屋ブルーズに遊びに行ったのはいいが既に使い物にならなかったあの日…
そして今回のバイクで往復!行きはよかったが帰りは新横浜の手前で一般車両(当方のバイクは100ccなので高速不可)はこれ以上直進不可やで高速から降りろと?何でやねん!となりなんだかんだナビー頼りで裏道通って環七経由で帰ってきたが食事や休憩するところがろくすっぽ無く何と休憩なしの直帰。考えてみるとこれまでで1番アドベンチャーな年だったのでは無いだろうか?
さて我が記憶を辿ると成田選果場へは今回を含め計5回来ている。去年はコロナ禍で対面販売中止の通販のみだった為十郎梅干しを仕込み始めて早6年目となるようだ。何故そこまで十郎梅の梅干しに拘るのか? それは次回のお楽しみとしておきましょー!
つづく
久しぶりに2日間酒を抜いたのは梅事情があったのだ。待ちに待った梅シーズン到来、昨年はコロナ禍で配送のみの受け付けであったが今年は例年通り選果場での直売があるとの事、なので今年は初めてバイクを飛ばして小田原までやってきた。7時過ぎに池袋を出発しひたすら246を走るが海老名辺りまで断続的な渋滞に少々ストレスを感じるも海沿いを感じる1号線の旧道的風情が田舎者の自分を徐々に高揚させさほど退屈もせず徐々に渋滞のストレスも忘れ(笑)無事JAかながわ成田総合選果場着、も、
「おっ‼️」
会場30分過ぎであったが既にすごい行列であった!十郎梅の販売初日だからか、去年からのコロナ自粛の影響か、販売する方も購入する方も活気が溢れていて遥々来てよかったなと喜びが湧き芳しい梅の香りにまた逢えてとても嬉しくなった。
十郎や ツバ迫り合いの 味もよう
つづく
この度のコロナ禍による酒類提供の自粛要請により当初は酒類提供を自粛していた飲食店も6/20を待たずして提供を始めた店も段々と増えてきたようである。堂々と酒を販売する某路面店は若者で混み合っている模様。また某バーではソーシャルネットワークサイトのダイレクトメッセージでその日打ち合わせしたメンバーだけ入店できるという秘密会員制営業をしており入り口は鍵がかかっている模様。しかし我が西池袋村は6/20まで閉店することを決めシャッターにその旨の告知文を貼り休業中の店が殆どである。
緊急事態宣言が発令されるより前から池袋バレルハウスは開店時間を15:30としたのだが、これは再び始めたランチ営業に失敗してその直後に開店時間を15:30としたのであった。
駅前の居酒屋は大体が15:00開店の店が多くそれと同様の刻限からロックやブルースを聴きながら飲み食いできる店はないだろうこれは良いのではないかなと思いついた訳である。
「15:30」
ネタをばらしてしまえばこの開店時刻は自宅の近所にある銭湯♨️の開店時刻を真似させて頂いた(笑) 銭湯の営業時間にバレルハウスのそれを当ててみたというこれ本当の話し(笑) それからというもの近所の銭湯には殆ど行けなくなったのは言うまでもない(山の湯さん御免なすって)
はてさて、池袋バレルハウス今週から水曜日定休に戻すも月曜からお茶を挽く始末、行くも帰るも水ものでござる。本日はさっさと閉店し、先日壊れた電気コンロを求め、あえてオリンピック落合店にて購入し、早速新品のコンロとサーモで温度管理しつつ燻製の燻し上がりを待つ間しばし店から抜け出し久しぶりの湯屋♨️にてゆっくり浸かりつつ店主は酒気を抜くことにしましたとさ、カッコーン‥
店主敬白
絡まれそん醤油 園1
- 巻きつく。まといつく。まつわる。 「糸が―」
- しつこく言いがかりをつけて相手から離れない。 「酔客に―・まれる」
Oxford Languagesの定義 より抜粋
まあ考えてみれば当方はよく絡まれる部類である。
人が気に入らない顔なのか、それとも愛想が足りなすぎるのか、小学生の頃から黙っていても先生や同級生、上級生はもとより下級生からまでも難癖をつけられていた。
動物にも絡まれた。小学5年生の頃だったか、友人数名との下校時に散歩中の犬が自分にだけ吠えまくり右足の太腿に噛みつきズボンを引き裂かれたことがあった。(その後も新聞拡張員時代にも営業中飼い犬に足を噛まれたことがある)
同じ頃(これはこちらに完全に非があるのだが)下校時に度々すれ違う癖のある歩き方をするおじさんがいてそのおじさんの真似を目の前でやってしまい友人数名が爆笑する中そのおじさんに思い切りぶん殴られたことがあった。
この2021年現在では考えられないことではあるが1980年代教師の暴力は横行していた。その真っただ中である中学、高校時代は教師から人気?で本当によく殴られる生徒であった。高校では校長から直々に殴っていただく珍事もあり、本当に珍徒を自負している。
当時ヤクザ抗争が盛んだった頃の神戸三宮では柄の悪い2人組に駅前の路地裏に連れ込まれ恐喝されたが千円しか持っていないのにナンパしていたのかと呆れられ釈放されたり、なんでか忘れたが機動隊のバスに乗せられ当時働いていた珈琲店の寮まで送迎されたこともあった。
その後府中、国分寺、池袋と絡まれ続け、あと数か月で53になる今も絡まれ役は現役である。つい先日も酒屋で話したこともないおじ様から突然「生意気言うな」と言われたばかり!トホホ….
さて、絡むと言えばアレでしょう!この度はちょいとこじつけさせていただかなくてはなりません(笑)
そうです味にからむ、もしくは素材にからむ、といえば醤油ですね!(爆笑!)
只今この醤油仕込みに挑戦中なのです。
皆さんご存じの通り味噌は何度も仕込んでおりますがいよいよ醤油づくりがはじまりました。
良く洗った北海道十勝産大豆ユキホマレを鹿児島県垂水の温泉水に一晩浸しよく水を切った大豆を圧力鍋で30分蒸す。玄麦を北京鍋で15分煎り霧吹きで水を吹きかけでんぷんをアルファ化させミキサーで七分ほど粉砕し蒸しあがった大豆とよく混ぜる。36度前後まで冷めたところへ醤油麹を3度に分けて振り交ぜたら手早くステンレスバットにとりラップをしこれまた手早く30度±2度に設定した恒温機に入れる。
今ここまでの作業を終えたところである。
緊急事態宣言がつづく、ソンな時世に絡まれそんの醤油づくりもまたつづくってな訳でございます!
では失敗してもしなくてもまた次章でまたお会いしましょう!
さいなら、さいなら、さいならぁ!
豆腐屋さんから豆乳を買ってきての豆腐づくりは相変わらず続いている。
豆腐を自ら仕込んでいる理由は以下2点
①無添加で硬い豆腐を食べたいなら自作するしかなかった
②豆腐屋がにがりを小売りしてくれなかった為にがり業者から超大量購入するしか手段がなくこの”にがり”を生きているうちに消費せねばならないから
まあソンなこんなで我が豆腐造りは1年前ごろにスタートしたのだが一部のお客様からの叱咤激励?も受け未だに続いているという次第であります。
木綿豆腐は専用の木枠にサラシなどを敷いておきそこへにがりを打った豆乳を流し込み重石をして水分を濾して冷やし固めるのだがこの際に取り除かれる「にがり大豆汁」または「大豆ホエイ」と呼ぶのか?この豆乳絞り汁にもたんぱく質、イソフラボンといった成分が含まれており (にがり成分も !) 捨てるのはもったいないし (第一美味しいし!) なんか使えないかなと考え当初は安価な醸造酒と半々で割り「大豆風味のお燗酒」や「焼酎の大豆湯割り」などをせっせと拵えてチビチビと呑んでいたのだが…
「やはり酒はそのままの方が良い!」
とまあ、いつものように早々に飽きてしまった。
でも捨てるのはもったいない… と思っていた矢先にあるところで牛乳からモッツァレラチーズを作る方法を教授していただいた。その時に分離した乳清(ホエイ)で炊いた豆ごはんを試食させてもらったのだがこれが美味しくて..
「あ!これだ!」
自分の前頭葉にビンビン!と響いてきたのだ、これでしょ!これイタダキでしょ!
てな訳で現在の我が店のごはんは玄米も白米もこの秘密の汁で炊いてモチモチ感が更に増しているだけでなく風味と味、そして栄養価が更に豊かになったということを記しておこう。
それから現在は先述した「モッツァレラチーズ」にも目下挑戦中であり近日中にはメニューに登場予定であると同時に乳清(ホエイ)で炊いた乳清ご飯(ホエイライス)もお楽しみにご来店いただきたいと思う今日この頃であります。
このように 最近解ったんだけど豆腐とチーズは兄弟のような食材なんだね?豆乳で固めるか牛乳で固めるかの違いのどちらもよく似た高たんぱく食品なのだねぇ~!
オホン、未だにバレルに来ていながら我が豆腐を食べてないという方は一刻も早くこれを食べていただきたいと思うぞなもし!しーゆーすーん。
店主拝